原稿の次で止まっている人へ。必要な工程だけ外注できます。

完成PDFを使った校正で見るべき箇所

完成PDFを文章校正とレイアウト校正の二周に分け、ページ順、空白、ノンブル、柱、画像、改ページ、最終修正を点検する方法です。

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この記事で整理する判断の流れ
  1. 1一周目はページの構造を見る
  2. 2二周目は文章と修正反映を見る
  3. 3修正の連鎖に注意する

完成PDFの校正は、本文の誤字をもう一度読むだけの工程ではありません。組版によって初めて現れるページ順、改ページ、柱、ノンブル、画像の欠けを確認します。文章とレイアウトを同時に追うと注意が散るため、例えば構造確認と文章確認の二つのパスに分けます。修正量に応じて再校を追加し、回数を固定値にしません。

一周目はページの構造を見る

  • 表紙を含むファイル構成と総ページ数
  • 扉、目次、本文、奥付、意図した空白ページの順序
  • 奇数・偶数ページと見開きの左右
  • ノンブルと柱の開始・停止・内容
  • 画像の欠け、粗い表示、意図しない余白

漫画では吹き出し順や画像内文字もあるため、漫画ページの校正項目を追加します。空白ページは削除漏れと決めつけず、製本上の意図を設計表と照合します。

二周目は文章と修正反映を見る

  1. 実寸に近い表示で、文字サイズと行間を確認する。
  2. 行頭・行末の禁則、孤立した見出し、段落の分断を探す。
  3. 検索を使って人物名、章番号、仮文字列の残りを確認する。
  4. 校正指摘の一覧とPDFを照合し、採用分が反映されたか見る。
  5. 修正したページの前後も再確認し、ページ送りの変化を追う。

指摘位置を明確にする方法は校正記号を使わない伝達方法も使えます。印刷所が求めるPDF設定は商品や入稿方式で異なるため、最新の提供元仕様で最終検査します。

修正の連鎖に注意する

一文字を追加した結果、段落が次ページへ送り出され、章扉や見開きの位置まで変わることがあります。誤字を直したページだけを見て終えるのは失敗です。ページ増減が起きたら、目次、ノンブル、柱、奥付のページ表記も再確認します。

別名保存を繰り返す場合は、どれが入稿版か分からなくならないよう、版番号と書き出し日時をファイル名へ入れ、旧版を入稿フォルダから分けます。

入稿版の完了条件

  • 総ページ数とページ順が設計どおり
  • 意図しない空白・重複・欠落がない
  • ノンブル、柱、目次の数字が一致する
  • 全指摘の反映と修正後の再校を終えた
  • 印刷所の最新入稿条件で開いて確認した

第三者の目を入れる

作成者は意図した文章を覚えているため、画面上で欠けていても脳内で補うことがあります。可能なら最終PDFを初見の人にも開いてもらい、ページを飛ばさず読めるか、目次から該当章へ到達できるかを確認します。内容を共有できない場合でも、自分で時間を置き、表示倍率や端末を変えて見ると、慣れによる見落としを減らせます。

二つの確認パスを記録する

構造確認と文章確認を別のチェック欄へし、同じPDF版に対して実施したことを残します。

  1. 構造パスでページ順・ノンブル・画像を確認する
  2. 文章パスで誤字・改行・修正反映を確認する
  • ページ増減があれば構造へ戻る
  • 本文変更があれば文章へ戻る
一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

元原稿を校正済みなら、完成PDFの校正は不要ですか?

必要です。組版時のコピー漏れ、改ページ、文字化け、画像欠けなどは元原稿の校正だけでは見つかりません。最終入稿候補を確認します。

PDF校正は画面だけでできますか?

できますが、実寸の文字サイズや見開きの印象は印刷すると見つけやすい場合があります。少なくとも実寸表示と見開き表示を切り替えます。

PDFで誤字を見つけたら直接PDFを直しますか?

修正元を明確にするため、原則として組版元データへ戻して修正し、PDFを書き出し直します。運用は使用ソフトと印刷所の指示に合わせます。