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校正は何回必要?初校・再校の分け方

初校・再校・最終確認の役割を分け、どの変更を次の校正へ回すか、どこで本文を凍結するかを決める工程設計を紹介します。

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この記事で整理する判断の流れ
  1. 1各回の役割を分ける
  2. 2再校範囲の決め方
  3. 3回数を増やしても終わらない理由

「校正は二回」と数字だけ決めても、安全にはなりません。初校は問題を広く見つける回、再校は採用した修正の反映と新しい崩れを確かめる回です。大幅な書き換えをしたら確認範囲を広げ、ほぼ変更がなければ重点確認へ絞るという、変更量に応じた設計が必要です。

各回の役割を分ける

  • 初校:誤字、表記、整合性、レイアウトなど合意した範囲を一通り確認する。
  • 作者確認:指摘を採用・保留・不採用へ分け、疑問を解消する。
  • 再校:採用分の反映、修正漏れ、修正により生じた問題を確認する。
  • 入稿前確認:最終PDFのページ構造とファイル版を確認する。

漫画では台詞修正が吹き出しへ影響するため、吹き出しの再確認を再校へ必ず含めます。

再校範囲の決め方

  1. 変更履歴から、文字修正・文追加・段落移動・ページ変更を分類する。
  2. 修正箇所だけでなく、前後一段落または前後ページを対象にする。
  3. 章の移動や結末変更など大幅改稿は、未変更箇所との整合性まで見直す。
  4. ページ数が動いたら、目次、ノンブル、柱、見開きを再点検する。
  5. 再校開始後は本文を凍結し、緊急変更を別一覧へ記録する。

完成状態の項目はPDF校正の完了条件と照合します。校正者が変わる場合は、前回の指摘一覧と作者の採否を渡し、同じ議論を繰り返さないようにします。

回数を増やしても終わらない理由

再校のたびに新しい表現へ全面的に直すと、その文章は毎回未校正になります。直すべき誤りと、好みで直したい箇所を分け、後者には締切を設けます。また、指摘を反映したか記録せずに目視だけで済ませると、何回読んでも漏れが残ります。

例として、一語の修正で改行だけが変わった場合は当該段落とページを再確認します。一章を追加した場合は、その章だけでなく時系列、目次、総ページ数まで対象を広げます。

入稿へ進む判断

  • 全指摘に採否と反映状況が付いている
  • 追加・変更部分を再校した
  • 大幅改稿を停止する時点を守った
  • 最終PDFの構造確認を終えた
  • 残す懸念を作者が把握している

締切から確認余白を取る

再校返却日と入稿日を同日にしないで、修正反映、PDF書き出し、ファイル確認の余白を置きます。印刷所の締切だけでなく、自分が落ち着いて判断できる時間帯も考慮します。遅れが出た場合に削るのは確認そのものではなく、追加の好み修正です。必須確認と任意改善を工程表で色分けすると、時間が減っても安全項目を残せます。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

一回の校正だけで入稿してもよいですか?

修正が少なくても、反映ミスの確認は必要です。少なくとも修正箇所とその前後を別のタイミングで再確認し、完成PDFも点検します。

再校では全文を最初から読みますか?

修正量と影響範囲によります。まず全修正箇所と前後、ページ送りが変わった箇所を確認し、大幅改稿なら全文再校を検討します。

校正中に新しい文章を追加した場合は?

追加部分は未校正です。変更履歴で範囲を示し、周辺への影響も含めて次の校正対象へ入れます。