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入稿用PDFの互換性と書き出し設定

PDFは開けるだけでは入稿適格とは限りません。注文商品の指定を設定票へ写し、プリセット、ページ寸法、色、フォント、透明、画像を検証する方法をまとめます。

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「入稿用PDFの互換性と書き出し設定」のメイン画像
この記事で整理する判断の流れ
  1. 1公式設定を一枚の設定票にする
  2. 2書き出し前後の手順
  3. 3判断例:透明効果を使った表紙

入稿用PDFは、完成画面の写しではなく、印刷所の処理系へ渡す製造データです。互換性を新しくすれば安全とは限らず、商品が指定するPDF規格、色、塗り足し、フォント、画像圧縮を一組として合わせます。

公式設定を一枚の設定票にする

  • PDF規格・互換バージョン・公式プリセット
  • 単ページか見開きか、ページ順と綴じ方向
  • トンボの要否、塗り足し、ページサイズ
  • RGB・CMYK・グレー・特色の許容範囲
  • フォント埋め込み、画像解像度、圧縮方式
  • 透明効果の保持または分割統合

指定は印刷所・商品・入稿方法で異なります。過去案件のプリセットを流用せず、発注時点の配布データと注意書きを確認します。

書き出し前後の手順

  1. 元文書の寸法、ページ数、リンク、色を点検する
  2. 公式プリセットを読み込み、商品固有項目を照合する
  3. 版番号を付けた新しいPDFとして出力する
  4. プリフライトで規格、色、フォント、画像を解析する
  5. サムネイルと原寸で全ページを通覧する

フォントについてはPDFにフォントを埋め込む理由を参照し、埋め込み可否と代替表示を確認します。

判断例:透明効果を使った表紙

影、乗算、透明画像がある表紙を古い互換性へ落とすと、分割統合の境界や文字の見え方が変わることがあります。印刷所が指定する方式で書き出し、透明部分とその周辺を高倍率で見ます。対応規格が選べないアプリなら、自己流変換の前に別形式の受付可否を問い合わせます。

失敗例:ファイル容量だけを小さくする

メール添付用の「最小サイズ」設定は、画像を過度に圧縮し、印刷向け情報を削る可能性があります。容量上限がある場合は、必要解像度と品質を保った公式設定の範囲で調整し、分割やアップロード方法を印刷所へ確認します。圧縮後は写真、細線、グラデーションを見直します。

最終PDFの合格条件

  • ページ寸法と数が注文内容に一致する
  • フォントが正しく埋め込まれ、文字化けがない
  • 色空間・特色・総インキ量が指定内である
  • 塗り足し、トンボ、透明、画像が意図どおりである
  • 別端末へコピーしたPDFが正常に開く

「書き出しが完了した」は中間地点です。解析結果と目視確認の両方がそろって初めて入稿版になります。Word原稿から作る場合はWordから印刷用PDFへする方法も確認してください。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

PDF/Xならどの種類でも入稿できますか?

印刷所や商品が指定する規格だけを使います。PDF/Xの種類によって透明や色管理の扱いが異なるため、最新だから適合するとは限りません。

印刷所のプリセットを使えば確認は不要ですか?

プリセットは設定ミスを減らしますが、元文書のサイズ、色、フォント、リンク状態までは保証しません。書き出したPDFを解析して注文内容と照合します。

トンボを付けるか迷ったときはどうしますか?

商品ガイドの指定を優先します。トンボ付きの見開きPDF、単ページでトンボなしなど受付方式が異なるため、一般論で追加せずテンプレート説明を確認してください。