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改ページと改丁の違い|章をどこから始める?

章の開始位置を決める改ページ・改丁の使い分けを、右綴じ・左綴じ、空白ページ、ページ数への影響まで順に整理します。

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この記事で整理する判断の流れ
  1. 1改ページと改丁を二列で比べる
  2. 2前章末が奇数・偶数の二ケース
  3. 3台割へ開始位置を書く

改ページは直後のページへ進む処理、改丁は次の奇数ページ、つまり新しい紙葉の表から始める処理です。改丁では現在位置によって白紙が一ページ入ります。奇数・偶数と、製本後に見える左右は綴じ方向で対応が変わるため、台割にはページ番号と見開き上の位置を併記します。

改ページと改丁を二列で比べる

改ページは現在のページの次へ進み、次ページが奇数か偶数かを選びません。改丁は次の奇数ページまで送り、新しい紙葉の表から章を始めます。縦書きの右綴じでは奇数ページが見開きの左側に来るため、「表から始める」と「右側から始める」を同じ意味で扱わないことが大切です。

前章末が奇数・偶数の二ケース

短編をテンポよく連ねる本なら、前作の直後のページから次作を始める改ページが向きます。部が変わる長編や、区切りを明確にしたい章扉では、新しい紙葉の表から始める改丁が効果的です。前章が偶数ページで終われば次の奇数ページへそのまま進み、奇数ページで終われば次の偶数ページを空けて、その次の奇数ページから始めます。白紙が増えると総ページ数、背幅、印刷費に影響するため、余白の効果と制作条件をセットで判断します。

台割へ開始位置を書く

  1. 扉、目次、本文、奥付を並べた台割を作り、本文の最初を何ページ目と数えるか決める
  2. 各章について「前の文章から続ける」「次ページから始める」「次の奇数ページから始める」のいずれかを記録する
  3. 組版ソフトの改ページまたは奇数ページ開始の機能を使い、手入力の連続改行は削除する
  4. PDFを単ページ表示と見開き表示の両方でめくり、白紙を含む順序を確認する

章扉の設計と扉・中扉の役割も同じ台割に書き込むと、開始位置とデザインを別々に直す手戻りを避けられます。

章位置がずれる四つの原因

  • Enterキーの連打で送ったため、前の文章を直すと章位置がずれる
  • 奇数ページと見開きの右側を同じ意味だと思い、右綴じで開始位置を取り違える
  • ノンブル非表示ページを数えず、目次のページ表記が合わなくなる
  • 最終段階で白紙を足し、表紙の背幅を更新し忘れる

見開きで章頭を確認する

  • 改丁する章がすべて奇数ページから始まる
  • 白紙ページに不要な柱やノンブルがない
  • 目次の番号とPDFの実ページが合う
  • 総ページ数変更を表紙担当者と印刷所へ共有した

最後はPDFを一ページずつではなく、表紙側から見開きでめくってください。奇数ページと製本後の左右が台割どおりなら、改ページと改丁の設定は完成です。

校了後に本文差し替えが一件でも入った場合は、変更ページだけでなく以降の全章開始ページを再点検します。自動でページが詰まり、遠い章まで奇数・偶数が入れ替わることがあるためです。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

改丁を指定すると必ず空白ページが入りますか?

必ずではありません。前章が偶数ページで終われば次の奇数ページへそのまま進み、奇数ページで終われば偶数ページを一ページ空けて次の奇数ページから始めます。空けるページの柱やノンブルも台割で決めます。

右綴じの本では奇数ページが必ず右側ですか?

一般的なページ番号の数え方では奇数が左側に見えるため、用語だけで判断すると取り違えます。利用する組版ソフトのページパネルと印刷所の綴じ見本で確認してください。

章扉にノンブルを表示しない場合もページ数に数えますか?

表示しなくても通常はページとして数えます。隠しノンブルとページそのものを削除することは別なので、通し番号の基準を先に決めてください。