改ページは直後のページへ進む処理、改丁は次の奇数ページ、つまり新しい紙葉の表から始める処理です。改丁では現在位置によって白紙が一ページ入ります。奇数・偶数と、製本後に見える左右は綴じ方向で対応が変わるため、台割にはページ番号と見開き上の位置を併記します。
改ページと改丁を二列で比べる
改ページは現在のページの次へ進み、次ページが奇数か偶数かを選びません。改丁は次の奇数ページまで送り、新しい紙葉の表から章を始めます。縦書きの右綴じでは奇数ページが見開きの左側に来るため、「表から始める」と「右側から始める」を同じ意味で扱わないことが大切です。
前章末が奇数・偶数の二ケース
短編をテンポよく連ねる本なら、前作の直後のページから次作を始める改ページが向きます。部が変わる長編や、区切りを明確にしたい章扉では、新しい紙葉の表から始める改丁が効果的です。前章が偶数ページで終われば次の奇数ページへそのまま進み、奇数ページで終われば次の偶数ページを空けて、その次の奇数ページから始めます。白紙が増えると総ページ数、背幅、印刷費に影響するため、余白の効果と制作条件をセットで判断します。
台割へ開始位置を書く
- 扉、目次、本文、奥付を並べた台割を作り、本文の最初を何ページ目と数えるか決める
- 各章について「前の文章から続ける」「次ページから始める」「次の奇数ページから始める」のいずれかを記録する
- 組版ソフトの改ページまたは奇数ページ開始の機能を使い、手入力の連続改行は削除する
- PDFを単ページ表示と見開き表示の両方でめくり、白紙を含む順序を確認する
章位置がずれる四つの原因
- Enterキーの連打で送ったため、前の文章を直すと章位置がずれる
- 奇数ページと見開きの右側を同じ意味だと思い、右綴じで開始位置を取り違える
- ノンブル非表示ページを数えず、目次のページ表記が合わなくなる
- 最終段階で白紙を足し、表紙の背幅を更新し忘れる
見開きで章頭を確認する
- 改丁する章がすべて奇数ページから始まる
- 白紙ページに不要な柱やノンブルがない
- 目次の番号とPDFの実ページが合う
- 総ページ数変更を表紙担当者と印刷所へ共有した
最後はPDFを一ページずつではなく、表紙側から見開きでめくってください。奇数ページと製本後の左右が台割どおりなら、改ページと改丁の設定は完成です。
校了後に本文差し替えが一件でも入った場合は、変更ページだけでなく以降の全章開始ページを再点検します。自動でページが詰まり、遠い章まで奇数・偶数が入れ替わることがあるためです。
制作前に確認する公式資料
仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。
リンク確認日: 2026.08.31よくある質問
改丁を指定すると必ず空白ページが入りますか?
必ずではありません。前章が偶数ページで終われば次の奇数ページへそのまま進み、奇数ページで終われば偶数ページを一ページ空けて次の奇数ページから始めます。空けるページの柱やノンブルも台割で決めます。
右綴じの本では奇数ページが必ず右側ですか?
一般的なページ番号の数え方では奇数が左側に見えるため、用語だけで判断すると取り違えます。利用する組版ソフトのページパネルと印刷所の綴じ見本で確認してください。
章扉にノンブルを表示しない場合もページ数に数えますか?
表示しなくても通常はページとして数えます。隠しノンブルとページそのものを削除することは別なので、通し番号の基準を先に決めてください。



