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本文余白と綴じ代の決め方

ノド側が狭いと文字が読みにくく、小口側が狭いと窮屈です。綴じ方とページ数を確認し、見開きの実寸見本から余白を決めます。

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この記事で整理する判断の流れ
  1. 1余白を決める前提をそろえる
  2. 2見開きとして左右を設計する
  3. 3厚い本を想定した紙の見本

本文余白は四辺を同じ幅にするのではなく、綴じ側のノド、外側の小口、上の天、下の地をそれぞれの役割で決めます。特にノドは製本後に見えにくくなるため、画面上で整っていても本を開いたときに文字が沈むことがあります。

余白を決める前提をそろえる

  1. 判型と右綴じ・左綴じを確定する。
  2. 予定ページ数と製本方式、用紙の候補を確認する。
  3. 本文の文字サイズ、行間、一行の長さの候補を作る。
  4. 印刷所テンプレートの安全範囲と注意事項を読む。

綴じ方向が未定なら綴じ方向の選択を先に行います。具体的な綴じ代は、利用する印刷所の商品仕様を確認してください。

見開きとして左右を設計する

奇数ページと偶数ページでノド側が入れ替わるため、左右ページ用のマスターを鏡像で作ります。ノンブルや柱も小口側を基準にすると一冊のリズムがそろいます。天と地は、柱、ノンブル、持ったときの指の位置も含めて本文との距離を決めます。

  • ノド近くの文字を無理なく読める
  • 小口側の文字が断裁位置へ近すぎない
  • 天の柱と本文が混ざって見えない
  • 地のノンブルが本文や指に隠れない

厚い本を想定した紙の見本

同じ判型の紙を数枚重ねて半分に折り、見開きの文字領域を実寸で描きます。実際の本と同じ厚さや開き方を完全には再現できませんが、左右均等の画面だけでは見えないノドの窮屈さを発見できます。ページ数の考え方はページ数の基本で確認します。

完成後の一括縮小を避ける

ページ数が増えたため、最後に本文領域全体を縮小して綴じ代を作ると、文字サイズや画像、ルビまで変わります。ページ数が固まる前に余白候補を比較し、大幅な増減が出たら組版設計へ戻って再検討します。

余白を確定する読み合わせ

  • 判型、綴じ方、予定ページ数を仕様書へ記した
  • 左右ページを見開きで実寸確認した
  • ノド・小口・天・地の目的を説明できる
  • 文字サイズと行間を含む密度で通読した
  • 印刷所のテンプレートと安全範囲に合う

余白値だけでなく、その値を選んだ版のPDFを見本として残すと、後の差し替えでも紙面設計を保てます。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

ノドの余白は何ミリあれば安全ですか?

開きやすさは製本方式、ページ数、紙で変わるため一律の数値にはできません。利用する印刷所の商品仕様を確認し、同程度の本や実寸の折り見本で検討します。

左右ページの余白は同じ値にしますか?

物理的な左右ではなく、綴じ側のノドと外側の小口として鏡像に設定します。左右ページでノド側が入れ替わるマスターページを使うと安全です。

余白を広げるとページ数は増えますか?

本文領域が狭くなれば行数や一行の文字数が減り、増える可能性があります。文字サイズや行間と同時に複数案を組み、予算と読みやすさを比較します。