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増刷・再版・改訂版で直す箇所の管理

増刷や改訂で古いデータを混ぜないため、初版の凍結、修正一覧、版表示、再入稿前の差分確認を実践します。

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この記事で整理する判断の流れ
  1. 1結論:初版を凍結し、変更票から次版を作る
  2. 2変更票の項目
  3. 3作業の順番

増刷は、以前のPDFをもう一度送るだけの作業ではありません。誤植、連絡先、価格、印刷所仕様、素材の利用期限が初版時から変わっている可能性があります。初版を上書きせず、何を変えた版なのか説明できる状態で新しいデータを作ります。

結論:初版を凍結し、変更票から次版を作る

実際に入稿した初版PDFと元データを読み取り専用で保存し、修正候補を一つの変更票へ集めます。修正理由、該当ページ、変更前後、反映先、確認者を記録し、増刷版の発行情報とファイル名を初版と区別します。

変更票の項目

  • 管理番号と発見日
  • 紙面ページ・ファイル名・該当箇所
  • 現在の表記と修正後の表記
  • 誤植、事実更新、仕様変更などの理由
  • 紙版、電子版、商品ページの反映先
  • 確認者と反映済みの版

SNSの投稿だけを修正一覧にせず、正本となる表へ集約します。公開中の訂正は頒布後の正誤対応と対応付けます。

作業の順番

  1. 初版の入稿データと印刷見本を確保する
  2. 変更票を確定し、影響するページを洗い出す
  3. 初版元データの複製へ新しい版名を付ける
  4. 修正を反映し、前後ページと目次も確認する
  5. 現在の印刷所仕様でプリフライトする
  6. 差分と最終PDFを別の人または時間を置いて照合する

ファイルの版管理はバックアップと版名を使います。

奥付と表紙で見直す情報

発行日、版、連絡先、印刷所、頒布価格、年齢区分、クレジットを確認します。改訂版と呼ぶか単なる増刷かは変更内容と発行方針で決め、購入者が内容差を判断できる説明にします。表紙へ「改訂版」と入れる場合は、通販画像も同じ版へ差し替えます。

紙版と電子版の差分を管理する

電子版だけ先に誤植を直すと、同じタイトルでも内容が異なります。紙版初版、紙版増刷、電子版の各列を変更票に作り、どこまで反映したか記録します。電子ファイルを差し替える場合、既購入者が更新版を取得できるかは販売サービスの最新機能を確認します。

失敗例:修正版を「final.pdf」で上書きする

初版と増刷版が同じ名前だと、古いデータを再入稿しやすくなります。作品名、媒体、版、日付など一貫した命名を使い、入稿済みファイルには変更を加えません。クラウド同期だけをバックアップと思わず、誤削除から戻せる別の保存先も用意します。

再入稿前の最終確認

  • 変更票の全項目を反映・確認した
  • 初版データを上書きしていない
  • 奥付、価格、年齢区分、クレジットが現在の内容
  • ページ増減による目次、ノンブル、背幅を確認した
  • 印刷所の最新テンプレートと受付仕様に合わせた
  • 商品ページとサンプルの版表示も更新した

改訂作業で新しい誤りを入れないため、修正箇所だけでなく全体の書き出し結果を確認します。PDF検査は入稿前プリフライトをもう一度実行してください。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

誤植を直しただけでも改訂版と書くべきですか?

呼び方に一律の決まりはありません。変更の大きさと頒布方針で決め、購入者が初版との違いを判断できるよう商品説明や版情報へ記載します。

初版のPDFは残す必要がありますか?

残します。実際に頒布した内容の記録となり、正誤表や変更票との照合に必要です。増刷版は複製から作り、別名で保存してください。

増刷でも印刷所の仕様を再確認しますか?

はい。テンプレート、受付形式、料金プランは変わる場合があります。保存済みデータをそのまま送らず、増刷時点の最新案内で再点検します。