原稿の次で止まっている人へ。必要な工程だけ外注できます。

ルビ・傍点・縦中横を正しく残す原稿整理

ルビ、傍点、縦中横はソフトをまたぐと崩れやすい要素です。指定の記録方法、見本の作り方、縦書きPDFでの照合順を解説します。

本文を読む 目次を見る
「ルビ・傍点・縦中横を正しく残す原稿整理」のメイン画像
この記事で整理する判断の流れ
  1. 1特殊文字組み台帳を作る
  2. 2原稿の記法は一つに統一する
  3. 3変換後は文章ではなく箇所数で照合

ルビ・傍点・縦中横を残す実務的な対策は、機能だけに任せず「どの文字に、どの装飾を、どう見せたいか」を別資料でも残すことです。原稿ソフトと組版ソフトが変わると、指定が消える、対象範囲がずれる、改行後に位置が変わることがあります。編集可能な原稿、使用箇所一覧、見本PDFの三点をそろえます。

特殊文字組み台帳を作る

  1. ルビ、傍点、縦中横を原稿内検索し、章名と該当語を一覧にする。
  2. ルビは親文字と読み、傍点は対象範囲、縦中横はまとめる文字列を記録する。
  3. 表示が正しい状態のPDFを出し、一覧の番号をPDFにも書き込む。

ルビが多い作品では、総ルビ、熟語単位、文字単位のどれを意図するかも示します。密度が高い場合の考え方はルビの多い小説の組み方で確認できます。

原稿の記法は一つに統一する

ソフトのルビ機能を使うなら、手入力の括弧指定を同じ原稿に混在させないようにします。プレーンテキストで渡す場合は「親文字|読み」のような専用記法を当事者間で決め、通常の文章では現れない記号を選びます。傍点と縦中横にも別の記号を割り当て、冒頭に変換前と変換後の例を一つずつ載せます。

  • 漢字だけでなく、ひらがなへのルビを拾ったか
  • 句読点を傍点の対象に含めるか決めたか
  • 日付、時刻、話数の縦中横ルールが同じか
  • 異体字や外字を画像だけで示していないか

変換後は文章ではなく箇所数で照合

例えば台帳にルビ42件、傍点7件、縦中横12件と記録したなら、組版後も同じ件数を一件ずつ照合します。見た目が合っていても、ルビのせいで本文が一行送られたページや、縦中横の前後で禁則が崩れたページを確認します。縦書き特有の受け渡しは縦書き原稿データの注意も参考になります。

空白で位置を合わせない

全角空白を連ねて傍点や読みを疑似配置すると、文字サイズや書体の変更で位置が外れます。画面のスクリーンショットだけを渡す方法も、検索と修正ができません。機能または明示的な記法を使い、見本画像は補助資料にします。

特殊組みの校了チェック

  • 原稿・台帳・見本PDFの三点が同じ版である
  • 台帳の全項目を組版後PDFで消し込んだ
  • 前後の改行、行送り、禁則に変化がない
  • 数字や欧文の向きが作品全体で統一されている
  • 禁則処理を含む最終ページ確認をした

この消し込みを校正記録として残せば、後の差し替えで特殊指定が戻ってしまう事故も追跡できます。

特殊組版の発生台帳を作る

  • ページと該当文字列
  • ルビ・傍点・縦中横などの種類
  • 原稿側の指定方法
  • 確認PDFでの正しい見え方

校正時は台帳を上から消し込み、同じ種類の一件だけを見て完了にしません。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

Wordのルビ機能を使った原稿はそのまま渡せますか?

受け手の環境と作業ソフトが対応していれば利用できますが、変換時に外れる可能性があります。元ファイルに加え、正しい見え方を示すPDFと使用箇所一覧を添えてください。

数字は何文字まで縦中横にすべきですか?

作品の表記方針と組版設計によります。一律の文字数で決めず、日付、時刻、話数など用途別に規則を作り、長い数字列が読みにくくならないか見本組みで判断します。

ルビを括弧書きで指定するときの注意はありますか?

本文中の通常の括弧と混同しない独自記号を決め、その記号自体が本文に出ないことを確認します。冒頭に記法の説明と変換例を付けると誤解を減らせます。