Googleドキュメントは共同執筆や校正に便利ですが、編集が続く文書をそのまま入稿版にすると、確認中の変更が混ざりやすくなります。編集終了時点を決め、版を記録してからPDFをダウンロードします。画面を連続表示する「ページ分けなし」ではなく、用紙境界が見えるページ形式で確認します。
このソフトで完結できるか
標準的な横書き文章と簡単な画像配置ならPDFへ書き出せます。一方、印刷所独自の判型、精密な縦書き、複雑なルビ、見開き、裁ち落とし画像は、対応機能と出力検査を備えたソフトでの組版を検討します。書けることと印刷仕様を再現できることを分けます。
共同編集を締める
- 本文締切を宣言し、編集権限を必要な担当者だけに絞る
- 提案を採用または却下し、未解決コメントをゼロにする
- 変更履歴で最終版に名前を付ける
- 目次、章番号、脚注、奥付の日付を更新する
- 元文書を複製し、入稿準備用として分離する
ページ設定を確認する
ページ設定で用紙サイズ、向き、余白を選びます。改ページは空行を重ねず挿入機能を使い、見出しだけが末尾に残らないか、画像が本文や番号へ重ならないか確認します。正確な寸法を選べない場合は仕上がりサイズの合わせ方を確認して別ソフトへ移します。
PDFをダウンロードする
ファイルのダウンロードからPDF文書を選びます。ブラウザーの印刷画面はヘッダー、倍率、用紙設定が加わる可能性があるため使いません。横書きA5冊子でA5を設定できない場合はDOCXも保存し、Wordで正確な数値へ直します。移行後はWordのPDF化手順に沿います。
ダウンロード後の検査
- 総ページ数と最終台割が一致する
- 折り返しや改ページが編集画面から変わっていない
- 文字が豆腐や別フォントになっていない
- 画像、脚注、表、リンク文字が欠けない
- コメントや編集者名が紙面へ出ていない
一つのPDFを全員の校正対象にし、別の閲覧ソフトでも開きます。
避けたい変換
画面のスクリーンショットをページ画像にする、ページ分けなしから自動分割する、フォント置換を確認しない方法は再現性を下げます。縦書きは縦書き原稿の受け渡し方を使って指示と原稿を分けます。
入稿へ進める条件
共同編集が終了し、版名付きの元文書と検査済みPDFが保存され、寸法、ページ数、文字、画像が印刷条件に合えば入稿候補です。再現できない仕様があれば組版工程へ渡します。
制作前に確認する公式資料
仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。
リンク確認日: 2026.08.31よくある質問
「ページ分けなし」からPDFにできますか?
変換はできますが印刷ページの境界を確認しにくいため、入稿準備ではページ形式へ変更し、改ページと画像位置を全ページ確認します。
コメントや提案はPDFにも表示されますか?
通常コメントは紙面に入りませんが、提案中の内容が本文へ影響します。採否を確定し、未解決コメントをなくして出力します。
Googleドキュメントだけで縦書き同人誌を作れますか?
精密な縦書き組版には向きません。原稿整理に使い、縦書きやルビを扱えるソフトで組版してPDF化します。



