印刷所テンプレートは、単なる枠線ではなく、その商品で必要な寸法と注意事項をまとめた設計図です。「A5だから合う」と判断せず、注文内容と制作アプリの両方へ一致するものを選びます。
ダウンロード前に照合する六項目
- 表紙用か本文用か、またはカバー・帯用か
- 仕上がり判型と縦横、右綴じ・左綴じ
- 本文ページ数や用紙から算出した背幅
- 標準商品か特殊加工を含む専用商品か
- Illustrator、Photoshopなど対応形式とバージョン
- 配布ページの更新日と注文商品の注意書き
背幅を入力して生成する方式もあります。数値は印刷所・用紙・ページ数・製本によって異なるため、注文画面や公式計算機の結果を使います。
原寸を保って原稿を置く
- 配布ファイルを複製し、元テンプレートを保存する
- ドキュメント寸法とカラーモードを確認する
- 説明、ガイド、原稿のレイヤーを見分ける
- 拡大縮小せず、指定された原稿レイヤーへ素材を配置する
- 塗り足しと安全域をページ端ごとに点検する
外注先へ渡す場合は、勝手に整理して線を消す前に表紙テンプレートの渡し方を確認し、商品ページのURLも共有します。
ファイル形式が制作環境に合わないとき
無理に別アプリで開くと、レイヤー、文字、クリッピング、透明効果が変わる場合があります。印刷所が別形式や汎用寸法を案内していないか探し、見つからなければ問い合わせます。変換が必要なら、変換前後を重ねて輪郭と寸法を比較し、編集可能な原本を残します。
典型的な取り違え
本文用へ表紙を作る、右綴じと左綴じを逆にする、過去案件のテンプレートを使う、ページ数変更後も旧背幅のままにする、といった失敗があります。画面上で自然に見えても、表紙・背表紙・裏表紙の順序が逆なら製本後に破綻します。背幅の確定方法と合わせ、注文確定後にもう一度選び直します。
書き出し後の最終確認
- 注文名とテンプレート名が対応している
- PDFのページ寸法を数値で確認した
- ガイド、説明、見本文字が印刷面に残っていない
- 塗り足し外まで背景があり、重要物は内側にある
- 背表紙の中心と表裏の向きが正しい
- 入稿ファイルを別の閲覧ソフトでも開いた
テンプレートを信用するだけでなく、「何の商品向けか」「どの線が印刷されるか」を説明できる状態が完了の目安です。
制作前に確認する公式資料
仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。
リンク確認日: 2026.08.31よくある質問
他社の同じ判型テンプレートを流用できますか?
推奨できません。塗り足し、トンボ、背幅の扱い、ファイル構成が異なることがあります。注文先が配布する対象商品の最新版を使います。
テンプレートを開くと書体の警告が出ます。どうしますか?
説明用文字の警告なら、まず印刷所の案内を確認します。自分の原稿文字まで代替されていないかを区別し、最終出力では表示崩れを点検してください。
テンプレートのガイド線は消して入稿しますか?
ガイドや非印刷レイヤーなら出力されませんが、説明が画像レイヤーの場合は非表示指定が必要です。配布元の指示に従い、書き出したPDFで線が見えないことを確認します。



