レイアウトソフトへ置いた画像には、外部ファイルを参照する「リンク」と、文書の中へ取り込む「埋め込み」があります。リンク画像は編集しやすい一方、移動、改名、別端末への受け渡しで参照先を失うと、低解像度のプレビューや空枠のまま出力される危険があります。
まず画像の状態を一覧で見る
リンク管理パネルで、見つからない画像、変更済み画像、埋め込み画像を区別します。警告がなくても、有効解像度、色空間、拡大率、ファイル形式を確認します。同じ名前の別画像へ自動的につながっていないか、表紙など重要ページは目視します。
- リンク先が案件フォルダ外や一時保存先になっていない
- クラウドのオンライン専用ファイルが実体化されている
- 画像の最新版がレイアウトへ反映されている
- 配置後の拡大で有効解像度が不足していない
収集して再現テストする
- 原本一式を版付きフォルダとして複製する
- アプリのパッケージ・収集機能で画像を集める
- 収集結果のレポートと警告を読む
- 元の画像フォルダを参照できない場所へ移して開く
- 全ページと最終PDFを比較する
手作業でコピーすると漏れや同名上書きが起きやすいため、機能がある場合は収集を使います。フォルダ名の規則は入稿ファイル名とフォルダ構成も参考にします。
リンクと埋め込みの選択
共同編集や画像修正が続く段階ではリンクが向きます。納品時に編集環境を一つのファイルへまとめる必要があるなら埋め込みが候補ですが、印刷所や外注先がどちらを指定するかを優先します。埋め込む前の画像原本も別に残し、後から取り出せることを確認します。
失敗例:PDF化前にだけ画像を集める
壊れたリンクを抱えたまま収集すると、低品質プレビューしか残らない場合があります。また画像を更新した後にPDFを再生成し忘れると、元データと入稿版が食い違います。リンク解決、更新、PDF書き出し、PDF比較という順番を固定してください。
受け渡し前の最終確認
- リンクパネルに不明・変更待ちがない
- 収集フォルダだけで文書を再現できた
- 画像の色、トリミング、向き、有効解像度を確認した
- 不要な素材や権利上渡せない原本を含めていない
- 最終PDFと編集データが同じ版である
画像解像度の判断は必要な画像解像度で補えます。ファイルが「ある」だけでなく、正しい版が正しい位置へ参照されていることを検証します。
持ち出し用パッケージを試験する
収集した一式を元の作業場所とは別の空フォルダへ複製し、そこから文書を開きます。
- 欠落警告がない
- 低解像度の代替画像へ変わらない
- 更新画像が最終PDFへ反映される
元データと混ぜない
試験用パッケージだけを入稿候補として固定します。
- 収集日時を残す
- 旧パッケージを分ける
制作前に確認する公式資料
仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。
リンク確認日: 2026.08.31よくある質問
すべての画像を埋め込めばリンク切れは防げますか?
リンク切れは防ぎやすくなりますが、文書容量が増え、元画像の更新が反映されにくくなります。印刷所の受付形式と制作フローに合わせて選びます。
PDFに画像が見えていれば元画像は送らなくてよいですか?
完成PDFだけを入稿する商品なら通常はPDF内に必要情報があります。ただし外注先へ編集データを渡す場合や印刷所が元データを求める場合は、指定どおり画像も収集します。
リンク画像を同名の高解像度版へ置き換えてよいですか?
寸法、切り抜き、色、レイヤーが違う可能性があります。自動置換だけで済ませず、各配置のトリミングと更新結果をページ上で照合してください。



