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箔押し用データを依頼するときの注意

箔押し用データを依頼するときに決める箔色・範囲・線の細さ・納品形式と、通常印刷との位置関係を安全に確認する方法をまとめます。

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この記事で整理する判断の流れ
  1. 1最初に固定する五項目
  2. 2依頼から入稿までの流れ
  3. 3設計例と失敗しやすい形

箔押しを依頼するときの結論は、箔を「印刷色の一つ」ではなく、独立した加工として設計することです。通常印刷の絵と箔の輪郭を完全一致させる前提にすると、わずかな位置差でも失敗に見えます。ずれを含めて成立する形にし、加工会社が指定する別版の作り方へ合わせます。

最初に固定する五項目

  • 金、銀、色箔などの箔色と品番
  • 表一、背、表四のどこへ押すか
  • 箔を載せる面積と、ベタ・線・抜きの構成
  • 通常印刷と箔の位置関係
  • 納品ファイル、レイヤー名、色指定の方法

同じ「金」でも見え方は一種類ではありません。色名だけでなく、印刷所が示す見本名で共有します。用紙との相性は特殊紙を選ぶ際の確認項目も参照し、凹凸の強い紙などは事前に加工可否を問い合わせます。

依頼から入稿までの流れ

  1. 利用予定の印刷所と商品を決め、箔押しの最新データ規定を保存する。
  2. デザイナーへ表紙テンプレート、箔見本、予算上限、加工可能範囲を渡す。
  3. 初稿では通常印刷だけ、箔だけ、重ねた状態の三つを確認する。
  4. 実寸表示で細線、小さな抜き、端に近い要素を点検する。
  5. 入稿前にファイル名とレイヤーの対応を一覧化する。

箔の下に白印刷を併用するなら、白版の役割と分け方も読み、各版が何を表すかを混同しないようにします。線幅や加工不可領域は設備で変わるため、具体的な数値は必ず提供元の仕様で確認します。

設計例と失敗しやすい形

題字全体を箔にする例では、文字の画線が細すぎないか、文字の内側の小さな抜きが残るかを見ます。印刷した題字の輪郭へ箔をぴったり重ねる案は、位置差が目立つので、箔を少し内側へ置く、影のようにずらす、箔だけで文字を構成するなどの選択肢があります。

よくある失敗は、完成イメージだけを渡して加工用版を確認しないことです。誰が版を作るか、修正回数に含まれるかも依頼前に合意します。

最終チェック

  • 箔色を印刷所の名称で指定した
  • 箔版単体で不要な要素がない
  • 細線、抜き、加工位置が最新規定内である
  • 通常印刷とのずれが起きても読める
  • 見積に版代と加工日数が含まれる

見積時に送る確認画像

見積を頼む段階で、箔部分を単色で示した画像と、通常印刷へ重ねた完成予想を添えます。寸法が確定していないラフなら、その旨も画像内へ書きます。面積によって費用が変わる商品では、言葉だけの説明より実寸に近い図が有効です。正式入稿データと混同されないよう「見積用」と明記し、回答内容をデザイナーへ戻します。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

箔にしたい部分は何色で作ればよいですか?

画面上の色で箔色を表すのではなく、加工範囲を示す別データとして作る方式が一般的です。色指定やレイヤー名は印刷所ごとに違うため、配布テンプレートの指示に従います。

細い文字や小さな星も箔押しできますか?

再現できる最小の線幅や抜きには加工先ごとの条件があります。自己判断で拡大縮小せず、実寸データを見せて可否を確認してください。

箔と印刷を完全に重ねられますか?

加工工程上の位置ずれを見込む必要があります。輪郭ぴったりの重なりを前提にせず、ずれても意図が崩れにくい設計を検討します。