原稿の次で止まっている人へ。必要な工程だけ外注できます。

奥付に必要な情報と印刷所名の書き方

奥付の項目を必須・条件付き・任意に分類し、頒布先と印刷所の規定、印刷所名の公式表記、複数社利用、増刷・改訂時の版情報を確認する手順です。

本文を読む 目次を見る
「奥付に必要な情報と印刷所名の書き方」のメイン画像
この記事で整理する判断の流れ
  1. 1三分類の確認表を作る
  2. 2根拠を頒布先ごとに残す
  3. 3印刷所名は公式情報から転記する

奥付に必要な項目は、すべての本で同じではありません。頒布先、印刷所、作品の年齢区分や契約条件ごとに根拠を確認し、必須・条件付き・任意へ分類することから始めます。見た目の配置や文字の階層は奥付に載せる情報と配置で別に整えます。

三分類の確認表を作る

  • 必須:利用規約や注文商品の案内で掲載を求められる項目
  • 条件付き:成人向け、委託販売、素材ライセンス、外注契約など特定条件で必要になる項目
  • 任意:読者の識別や連絡に役立ち、公開範囲へ合意できた項目

一般的な候補には書名、発行日、版・刷、発行者名義、連絡窓口、印刷所名、制作者クレジットがあります。ただし候補であることと、その本で必須であることを混同しません。

根拠を頒布先ごとに残す

  1. イベント、通販、委託先の現行規約を確認する
  2. 注文商品の奥付・データ作成・成人向け案内を確認する
  3. 素材と外注契約のクレジット条件を確認する
  4. 項目ごとに参照URL、確認日、正式文言を記録する

条件が両立しないときは、一つの奥付へ無理にまとめず頒布版を分ける必要がないか各窓口へ確認します。

印刷所名は公式情報から転記する

会社名、サービス名、屋号のどれを載せるかは印刷所の案内に従います。フッターの会社概要だけで決めず、注文商品や年齢区分の規定に表記例がないか探します。略称を自作せず、仮名を入れた場合は発注確定後に置換します。

複数の印刷所を利用した場合

本文、表紙、カバーなどを別会社へ発注したときは、各社の掲載条件を個別に確認します。担当部品を併記するか、製造を担った社だけを載せるかを自己判断せず、回答を確認表へ残します。

増刷と改訂で版情報を更新する

同じデータを追加印刷する増刷と、本文を変更した改訂は区別します。初版発行日を残して刷の日付を加える、改訂版名と発行日を示すなど、手元の本を識別できる表し方を決めます。印刷所や連絡先が変わった場合も旧PDFをそのまま再利用しません。

入稿前の適合確認

  • 各必須項目に規約・商品案内などの根拠がある
  • 条件付き項目を年齢区分、頒布先、契約ごとに判定した
  • 印刷所名と外注名義を承認済みの表記へそろえた
  • 書名、発行日、版・刷が表紙と販売情報に一致する
  • 仮文言、旧連絡先、不要な個人情報が残っていない

成人向け作品では年齢表記と入稿時の確認も同じ確認表へ加えます。規約の確認日を残し、再版時には最新条件を読み直してください。

一次情報

制作前に確認する公式資料

仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。

リンク確認日: 2026.08.31

よくある質問

奥付の連絡先はメールアドレスだけでもよいですか?

印刷所や頒布先の規定を満たし、読者が到達できる専用窓口なら、メールまたは問い合わせフォームのURLで足りる場合があります。利用先の条件を確認し、長期間維持できる連絡手段を選びます。

印刷所名は略称で書いてもよいですか?

印刷所が指定する正式表記があれば従います。成人向け作品などで表記を必須にしている場合もあるため、商品ガイドや規約の表記例を確認してください。

増刷したら発行日を変更しますか?

単純増刷か改訂版かで表し方を決めます。初版発行日を残し、第二刷・改訂版の日付を追加するなど、読者が版を識別できるよう履歴を管理します。