コピー本は少ない冊数を柔軟に作れますが、印刷が終われば完成ではありません。ページをそろえ、折り、綴じ、必要なら端を切り、全冊を検品する時間が掛かります。印刷所製本は早い入稿締切がある代わりに、その工程をまとめて任せられます。
コピー本に向く計画
本文をイベント直前まで直したい、十冊前後だけ必要、家庭用プリンターやコピー機で十分な表現である場合は候補になります。失敗分を見込み、紙、インク、ステープラー、替え針、断裁手段を事前にそろえます。
一部を先に完成させ、印刷から検品までの時間と失敗枚数を記録してください。その実測値を必要冊数へ掛けると、当日の準備に間に合うか判断できます。
二十冊・本文二十四ページの作業量
A5判の中綴じをA4両面で作るなら、一冊当たり六枚、二十冊で少なくとも百二十枚の用紙が必要です。これに出力ミスと試し刷りを加えます。全冊について、面付け、両面の向き、丁合、折り、綴じ位置、ページ抜けを確認します。
一冊の試作に二十分掛かったから二十冊で四百分とは限りません。紙詰まり、インク交換、やり直し、片付けが加わります。五冊程度を連続して作り、現実の所要時間を測ります。
印刷所製本を選びたい状況
- 冊数が多く、丁合と綴じを行う人手がない
- 無線綴じ、厚い本文、特殊紙など自宅では難しい
- 仕上がり寸法と断裁を全冊でそろえたい
- イベント前日は値札や搬入など別の準備に充てたい
一冊・少部数から本を作る方法、印刷方式の違いも参照できます。
直前制作の危険信号
- 面付けを本番印刷まで試していない
- ステープラーで紙厚を綴じられるか確認していない
- 厚い紙を一度に断裁し、ずれやけがの危険がある
- 必要冊数ぴったりの紙とインクしかない
刃物を使う断裁は急いで行わず、設備の能力を超える厚さを切りません。難しい場合は断裁済み用紙や製本サービスへ切り替えます。
決定前に残す比較メモ
コピー本には材料費、移動費、予備紙、作業時間を記録します。印刷所案には税込価格、送料、入稿締切、納品日、修正時の追加費用を記録します。コピー本なら完成見本、印刷所なら受け付け可能な入稿データまで用意できた時点で計画を確定します。どちらを選んでも、頒布分とは別に検品見本と不良交換用の冊数を確保し、その費用を比較へ含めます。
制作前に確認する公式資料
仕様・利用条件など、この記事で扱う確認事項に関係する一次資料です。デザインや編集上の判断そのものを保証するものではありません。制作前に利用先の最新条件を確認してください。
リンク確認日: 2026.08.31よくある質問
コピー本は何冊くらいまで作れますか?
固定の上限はありません。数冊作って実作業時間を測り、イベント準備と検品を含めても無理のない冊数を上限にします。
コピー本でも塗り足しは必要ですか?
端まで絵や色を出し、断裁するなら必要です。断裁しない場合は印刷可能範囲に合わせて余白を設けます。
締切が近いときはコピー本の方が安全ですか?
出力、折り、綴じ、検品の時間が残っていなければ安全とは言えません。試作時間から完成可能数を判断してください。



